晴耕雨読

晴耕雨読

忘れてしまうから残す

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

作業用BGMとして流すならきっとドミコがいい (11/29 TENDOUJI 神戸太陽と虎 対バン編ラスト公演より)

3XLしか、在庫がなかった。紫色のロングティシャツの3XLの在庫がのこりわずかしかなかった。いや3XLって、なんなんだろう。スリーエックスエル。さん、エックスエル。エックスエルより、スリーサイズ大きいってことだよな、と何度も確認する。なかなか着ない…

1129

夜、23時30分過ぎ。自転車のペダルをぐいっとひと踏みする度、今は申し訳ないがなにも覆うことのできない生足へどんどん冷たい風が張り付いていくのを感じながら、なんで自分はいつまでもこういう家までの道のりをたくさん覚えていられているんだろうと頭の…

1114 将来の夢はなんですか

そんなこと、22歳にもなった人間に聞くんだ、とハッとしたわたしは「本に関わる仕事が、したいですね」と少し言葉を濁してそう口にしていた。本当はもっとその先に具体的な夢がある、のだけれどなるほどと手元のメモ用紙になにやら書き留め出したお姉さんを…

1年間大阪に住むこと

鎌倉から大阪に帰ってきてからずっと、わたしはそわそわと毎日を過ごしていた、らしかった。地に足をつけてこれから進んでいきたいと、自分の中にある『やりたいこと』とやらを見つけて新しい人生を歩もうと、そう気持ちを強く持って地元に帰ってきたはずな…

1112

大阪駅から地元の最寄り駅まで走っているバスが好きで、特になんの拘束時間もなければ乗るようにしている。通るバス停は33個。かかる時間は約1時間。運賃は210円。だいたい夕方から夜にかけての時間に乗ることが多い。窓の外に映るそういう時間帯の景色は俗…

1109

1109といつものように日付を書いて、あ、そんなら明後日は1111やからポッキーの日やん、ポッキーの日と言えば高校の頃にお菓子パーティしたことあったなあ、たのしかった。なんて思い出す。机をぎゅっと3つくらい並べてたくさんあるポッキーを食べながらなん…

2019年11月4日月曜日、感覚ピエロが幕張メッセでありあまるほどの「ありがとう」をくれたその日はもう、この先二度とやってくることはないけれど、という話。

「ありがとう」と何度も言う横山さんのその姿が印象的だった。ありがとう、来てくれてありがとう、俺達を好きになってくれてありがとう、応援してくれてありがとう、もう、全てひっくるめてありがとう、ありがとうしか言うことがないよ、俺はもう、と。それ…

1105

「わたし、楽器も込みで好きなんちゃうかな。エイジはドラムの増子さんが好きやし、テレンはベースの中原健人さんが好きやし、感エロは滝口さんやろ。……だから、うん、」 疲労感にまみれ、汗の染み込んだ黒いロングTシャツに身を包まれながら長く揺られる電…

1103 声という花束を、幕張メッセへ 【音楽文にて掲載】

「そういう時に出会うのよね、音楽って」 その言葉はわたしの胸へ、目へ、耳へと侵入してはぐじゃぐじゃ、ぐるぐる、と体全体へ広がっていく。無職だ、と自虐し始めた主人公に対して「無職でもいいじゃないですか、事情は知らないけど」と暖かいような冷たい…