晴耕雨読

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忘れてしまうから残す

0618 仕事がうまくいかない

今のバイト先に入社したのは11月22日。よく覚えている、とは言い難いが何となく覚えている。色んな人に自己紹介をして、そしたらあだ名が急に鳥の名前になって、あっという間に勤務時間が終わって。初めの頃は一日にひとりひとり割り振られたワーキングスケジュール、つまりワースケ通りに行動するのがすごく難しかった。何時から何時までこれをして、何時からレジだから何時何分までには戻ってきて交代して、ただそれだけの事なのに難しすぎてうまくできなかった日が最初の頃はあった。わたしは日頃からしていないことをしようとするとすぐにパンクする、不器用だから。



仕事がうまくいくとはどういうことなのか、いまいちど考えてみる。思い出すのは「まだ入って半年なのに書籍担当になって、自由に好き勝手やらせてもらってる」と話したら「じゃあ売上は?」と言われて何も言えなかった時のことだ。ふつうに悔しかった。売上なんだなやっぱり、数字なんだ、目に見えてわかる『仕事がうまくいく』というのは、と我に返ってとても悔しかったのを覚えている。自分がやっている以上、自分以外が書籍で売上を出すことはほとんど不可能。だから、自分がどうにかして、売上を上げるか、下げるかしかない。結局甘いんだろうなあ、わたしは自分にも、関心の持つことのできない他人にも。うまくいかないというのはきっとそういうことなんだろう。うまくいっていると思えるような人は、なにかを本気で一生懸命頑張って、たとえその成果が出ていなくたって自分の力をだしきったのならそれ以上のものはないと、そうはっきり思えるんだとおもう。



本棚をつくる上で、本屋を経営する上でのいろんな人の考えを知りたくて色々調べたり聞いたりしているがそれでもなかなか満たされることは無い。その先のゴールは『自分がいったいどんな本棚をどんな本でつくりたいか』にたどりつくこと。どこかの本屋のだれかの本棚のつくりかたが自分のしたいやり方そのものでハッとするかもしれないし、あるいはそういった色んな人の言葉ややり方を知って、かつ自分でも答えを模索しつつやっていかないといけないのかもしれない。自分にとっての正解を見つけ出すのが先か、自分にとっての正解を作り続けていくしかないのか。どちらにせよ、今の仕事はとうてい自分ひとりの力ではこなせそうにない。いろんな人の力を借りたい。いろんな人の力を、うまく借りられるようになりたいと、つよく思う。自分じゃない誰かを頼ることは、たぶんそんなに悪いことじゃないんだよ。それよりも悪いのは、自分ひとりで抱え込んでしまってなにもかもうまくいかないことだと、今のわたしならそうおもえる。他人の力を借りて、どうにか仕事をうまくこなしたい。