晴耕雨読

晴耕雨読

忘れてしまうから残す

0507

「周りは全然かかってないからなんか違う世界の話みたいやもん」久しぶりにスマホ画面を隔てて顔を合わせた友人にそう言われて初めて、ああたしかにそういう見方もあるのか、おもしろいなと純粋におもった。もしかすると自分だけ生きている、生活している今この世界線がまったく違って、苦しい苦しい自粛生活を常にそして理不尽にも強いられている世界の人達はまったく別の世界線にいたりするのかもしれない。地元の道を歩く人たちも、自転車を漕ぎながら歌を歌ったりしている人たちも、ただ平然といつものごとくマスクをしているだけで、あんなよく分からない潜伏期間のながすぎる病原菌が流行っているなんてことのないわたしの世界にいるのかも。いや、なんて馬鹿らしいんだろうか。情報だけが淡々と降ってくる毎日にはもう既にうんざりしているからすぐそんな馬鹿馬鹿しいことばかり考えてしまう。でもただ、会えないならビデオ電話でもしようよとなるほんのりこそばゆいこの感じには、皮肉にもなんかちょっといいんじゃないか、なんてことを思い始めているからあまりネガティブなことは言えない。



さて、今日一日なにをしたかを書くか、何を考えているかを書くかで(あーあ、)と迷ってしまったので今日はもう何も書かないという選択をする。今日したことはあまりにも地味すぎるし、考えていることは考えていることであまりにも暗すぎてここには載せていいものなのかどうか、というかそう考えている時点で多分載せない方がいいんだと思う。あまりネガティブなことは言えない、言いたくないよね。みんな元気でいればそれでいいよ、ほんとうにそう。そんでもってなにか楽しくってワクワクするようなことが自分のできうる範囲でできればいいのだけれど、でもそれはなんかいまいち見つかりません。羨ましいわけじゃなくてね。嫉妬とかでもなんでもなくて。でも今こんな状況でも必死にやれることをやっている人達が、やろうとしているかっこいい大人の姿が、どうにもずっと、ひたすらずーっと、直視できないでいるままなだけなのだ。