晴耕雨読

晴耕雨読

忘れてしまうから残す

0301

久しぶりに日記を書くからかどういう気分で、どういう感じにいつも書いていたかをすっかり忘れてしまった。日記なんだから今日思ったこと感じたことを書けばいいだろうとは思いつつ無駄に前のを読み返してみたりする。相変わらず自分の文章が好きだなと思っただけでなにもわからなかった。


3月になった。昨日は2月29日で、2020年は4年に1度しかないうるう年だったわけだけれど特に何も物珍しいことは無かった。わりと慌てて本当の本当の終電に乗ったら家に着いたのが深夜1時半だったことくらい。あ、この最終の横堤行きに乗ったらこの時間に家に着くんだなと何度も乗ってひたすら歩いて帰っているのにやっと理解した。疲れているからだに冷たい風の吹く静かな夜道はわるくない。お腹が減っていたけど吉野家を完全にスルーした自分のことはたくさん褒めてあげたいとおもう。



3ヶ月があっという間に過ぎて4ヶ月目に突入したバイト先では相変わらず労働時間のことを気にしている暇なんてない。あっという間に1日が終わっていく。いつも時間が足りなくて、余裕もあんまりなくて、その分なにかをおろそかにしてしまっている気がする(し、実際そういうこともわりと多い)。もっと時間がほしいなーと思ってちょっぴり早めに出勤してみたり退勤した後に店内をぶらついて見たりもするけど、それでもやっぱりぜんぜん足りなくて、やりがいというかなんというか、今までやってきたアルバイトとは感じていること考えていることがまったく違うよなとほぼ毎日帰りの電車でいつも考えているほどだ。こんなに自分がやりたいことばかりやらせてもらっていていいのか、と不安になったりするくらいには好きなことばかりやらせてもらっていたりもするし、それで売り上げが伸びていればいいけどたぶん、そんな簡単で単純な話でもない。むずかしい。なにがむずかしいのかもまだちゃんと理解できていないのもわりと悔しい。「趣味じゃないから。仕事だから」先輩の言葉を記憶から引っ張り出して空で呟いてみる。好きなことを仕事にするってなんなんだろうか。好きなことで仕事をするってなんなんだろう。そんなのたくさんたくさん考えた末に今の場所にたどり着いたんだろうに、いざその場所に立ってみてもなお、そんなことを考えているということはよっぽどむずかしい問題なのかもしれない。いつかこの先、自分のそういうずっと大事にしてきた気持ちとなにかもっと複雑で社会的ななにかとでバッサリ折り合いをつけなきゃいけない、そんな日がきてしまったりするんだとしたら。なにもわからずとりあえず目の間のことをこなすことで精一杯な今、言えることは、今はほんとうに本が大好きだということくらいだ。広い店内に溢れる商品の大体の配置を覚えることに必死だった初期の自分がもはや、ものすごく懐かしい昔の話のようにおもえてならない。