晴耕雨読

晴耕雨読

忘れてしまうから残す

1226

1月のシフトが「1月のシフト全員確認お願いします!」の文面とともにLINEに流れてきているのを見て、何となくホッとする。画像をポンと中指で押して画面いっぱいに表示させると、1番右に自分の列があった。BやらCやらDが、バツ印とともに並んだり並ばなかったりしている。それをつらつらと流し見しながら私はまだ、ここで働いていいんだなと静かに胸をなでおろしている自分に気付いて、よっぽど今の新しい労働先が好きなことを改めて知ったりする。22日でちょうど1ヶ月が経ったことを仲良くしてくれている先輩がその日に教えてくれた。でも早いとも、遅いとも不思議と思わず、ただなかなか本当の戦力になれるほどの働きがいまだに出来ていないことにわたしはすぐさま落ち込んだ。でも嬉しいこともあった。店長希望として一緒に働いていた人がとうとう店長になるらしい。1月の後半のシフトが黒で塗りつぶされていて驚きのあまり即座に連絡したら、にやけたスタンプとともにその旨が送られてきて、笑った。驚いたけど、笑った。あんなに「いや俺は今のヴィレッジは嫌いっす。いつかやめてやる」ってダンボールを相変わらず雑に扱いながら言っていたのに、なんだ、結局店長になるんだって私は驚きつつも笑っていた。寂しいけれど、次の出勤日には直接おめでとうを言ってやろう嫌味ったらしく、と思いながら「おめでとうございます、でいいんですよね?」とわたしはポンと軽く送った。



12月もあと残すことわずか5日。2019年が本当に終わっていくんだなという切なさよりも、2020年が本当に始まるのかもう少しで、という期待とワクワクの方が多い気がする。昨日のレディクレで『人との縁』という四文字を書き納めとして筆をとって書きしたためた。案外頭にパッと浮かんだだけだったものの、まさにそんな年だったなと今になってはっきり心の底からそう感じている。だって今日までに出会ってくれたさまざまな、そしてたくさんの人達がいなければ今の自分はきっと、この世界のどこにもいないだろうから。まだぼんやりとしてはいるが、2020年こそ、来年こそ今年に受けた恩をできれば色んな人に返していく年にできればいいなとそれでも心のどこかでつよくそう思っている、そんな自分がいるのは確かな気もしている。