晴耕雨読

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忘れてしまうから残す

2019年7月28日 日記 LAMP IN TERREN 『Moon Child』日比谷野音 ワンマンライブに初参戦した話(ほぼ原文ママ)

(これは2019年7月28日に愛用するノーブルノートへ書き殴っていた日記の原文です。その日、LAMP IN TERRENのライブを初めて見ました。前日に決めて、弾丸で東京へ向かって。原文ママって初めて使ったけど、なんか優しそうでいいね。まずしょっぱな2019年と書くべきところを2018年と書いてしまっていますが原文ママですなにしてんねん。)




2018 , 7 , 28 , SUN 雨のち晴れ


ずっと気になっていた右手薬指の割れかけの爪がはがれてくれた。ふいに無理矢理はがれてしまって血が出る、なんてことにはしたくなかったのでバンソーコーをはっていたのだけれど、その煩わしさからも回避できる。やっとだ。うれしい。

ずっと来たかった銭湯、稲荷湯で日記を書いている。ビンのコーヒー牛乳を久しく飲みながらおばあちゃんちにありそうな(ねんき)の入った椅子に座っている。女湯にお客さんはほぼ居ない。閉店時間が25時などになっていたのを見た気がするから大丈夫だろう。

良い、素敵な銭湯だ。清潔感があって、内装は割と新しそう。風呂場はこじんまりとしているが湯船が3つある。入って左より「ぬる湯」「日替わり湯」「あつ湯」。あつ湯は45℃とかになっていたので、ちょっと入るのはあきらめた。

(あとから追記してたやつ:テレンの中原けんとさん(ベース)、48℃?のお風呂に入るらしいからオススメしたいな。たしか川口ダイキさんのどうでもいい話の流れでこれがでたんだっけか?あ、ちがう。それは沖縄に行った時、「沖にはウミヘビがいるから気をつけなさいよー」と言われていたにも関わらず川口さんと中原さんは流されてしまい、ふと川口さんの足元にはウミヘビが!中原さんに伝えたら先にそそくさと逃げられ慣れてないバタフライで頑張った、っていうめっちゃ面白かった話だ。あれは笑った。)


さて本題。LAMP IN TERREN 日比谷野音 ワンマンライブ。2回目の野音。前回は松本大さんのポリープ手術後のふっかつライブ。キャパは3000人。でもソールドはしておらず。2000人はいた?(いろんな人がいた。子供も、お母さんも、ご夫婦も、カップルも、ひとり参戦も。当日券を買ってる人もいた……。)


着いたのは11時半くらい。
リハの音もれがあるのかな……と思ってきたけど松本さんや真ちゃん(ギターの大屋真太郎さん)のSNS投稿より早く来ていた(笑)とっにかく暑かった。ギラギラとした太陽。雨の心配はまったくなかった。太鼓のなにか祭りのようなものがやっていたり、ポケモンgoをしている人が多かったり(予想以上!)人もたくさんいた。テレンを観に来た人たちは13時頃になるとゾロゾロやってきて、13時半にはもうグッズ販売の行列が100人程!!あわてて並び、暑いなか待つこと1時間(その間ユーチューブでテレンをひたすらみてた。)行列はやっと動きだした。

無事になんなく買うことができた!黒の月が書かれたTシャツXLとタオル(水色?)。XL、大きいかなーと思っていたけど意外と普通で首のつまりがキュッとしていてびっくりした。でもいい感じ。
月が黄色でカワイイ。タオルはやっぱり買うべき。汗でさいごまでにはびしょびしょになった(笑)

18時、ライブ開始。
はじめは左側、ギターの真ちゃん側にいたのだけれどなんとなくソワソワ、居心地が悪くて移動。右側の中原さん(ベース)の方に来たら隣のお姉さんと仲良くなっちゃった。ほんとはずっと話しかけたくてソワソワしてたんだけど(笑)話しかけたら優しく受け答えして下さって……。緊張もほぐれたところで、まず川口さん(ドラム)登場!そして中原さん、真ちゃん、そして、松本大さん。

姿はちっちゃかったけど、よく見えて、なんかもう、自分の中で彼らの存在ってすっごく大きくなってたんだ、と思った。ライブが始まる。セミの鳴き声と共に。


知っている曲もあれば名前(曲名)がわからなくて、でも聞いた事のある曲もあるなど。『凡人ダグ』が来た時は「キターーーー!!」という感じで、ウレシかったな。

(歌ってない曲もあったはずなのに、直前で聴きすぎてちょっと混乱している。セトリを見ながら、音楽を聞きながら書いているけど『キャラバン』も『花と詩人』も歌わなかったんだなーー……)


『inocence』が流れてきた時もテンションは上がる。亜人の歌!生きづらさを感じる歌!と聞くともう心がゆれるゆれる。松本大さんの力強い歌声が脳にまだ響いてくる気がする。

そしてここで新曲。ブラックな、ちょっとミステリアスな、ダークっぽい歌。「他人のことは分からない。オレのことだって分かんないだろう?」聞こえてきた歌はこれも松本大さんの試を表してるのかな、と思ったけどみんな、生きてる限りあてはまるような歌だった。光の使い方もかっこよかった。リズムもROCK!って感じでかっこよかった。早く発表してほしいな。始まる前にボソッと「新曲です」って言った松本大さんもよかったな。たまらんかった。


『Water Lily』。静かに始まる。
これがまたよかった。透明なしずくが落ちてくるのを見ているような声。すき通っていて、そのまま心を通過していく。ステージの端に座り込む松本大さん。かわいかった。憑依型なのかなと思った。歌それぞれに気持ちを全神経、体のすみずみ、体にながれる血液までもを乗せている感じ。

この人にしかできないんじゃないか、とゾワッとした。アーティスト、表現者であって表現者になりきれない素の部分もあって、だからこの人にこんなに最高なんだろうな。インクがもうない!(万年筆のインクがここで切れました。)


コンビニでボールペンを買った。上島珈琲阿佐ヶ谷店ちょっとばかし暗いな。と思ったら良席が空いたので座る。

『Water Lily』を歌う松本大さんもそうだが、ゆらりゆれるようにパフォーマンスをする姿を生で見ることができて感動した。
たぶんこの辺で号泣しだしたんじゃなかろうか…。
「君」のところで指差してたのも、よかったな~
あー 思い出しただけで 泣きそうだ。

やはりライブは生だから、歌う側でなんでもできるし、演奏が違うようになってもそれはそれで成立させておかなくちゃいけないし、アレンジたくさんあって良かったな~ア~。


『pellucid』。映画『何者』で菅田将暉さんが役柄として歌ったとされている劇中曲。まだその映画、観ていなくて聞いていないけど、菅田さんにぴったりで、松本大さんにもぴったりだと思った。(というか声質似てないか?似てないか、うーん?)この曲も号泣。泣いていた。

素直になれない。素直になりたいけど、それには透明にならなきゃね。なんて、亀時間での日々とかぶる。

ピアノを使っていた松本大さん。とにかく、とにかく、かっこよくて、さいごのさいご、「そっと塞ぐよ」ためてためて最高だった……。


はい来ました、念願の『New Clothes』!!
これは聞きたくて聞きたくてやっぱり泣いた。「引鉄」のところひきがねひいてた…。やっぱり松本大さんの声がいい。中原さんのベースもちょこちょこ見る。でもベースの中原さんに集中すると歌がなぜか頭に入ってこなくて、ウワッってなる。なんだこれ、って思ったけど、中原さんのベースに惹き込まれてたのかな、今となって思えば。それを何回かくりかえしてしまってもどかしかった。いやライブ観るの下手くそか!



『オーバーフロー』のウォーウォーウォーはもう最高に声を張り上げた!私よりも後ろに男性のグループがいたのか野太い声が背中の方から聞こえてきて、それに負けじと声を出した。彼らは相当テレンのことが好きなんだろう。声の大きさから、覚えている歌詞から、愛が伝わってきた。負けたくなかったけど、負けた。かっこよかったなあ。

『オーバーフロー』の感想に戻るが、松本大さんのマイクを通さない「ウォーウォーウォー」がよすぎて…。
野外なのに、そんなに声を張りあげてくれて。
あとたぶん、途中からイヤモニを外していたような。ここかどうかは忘れたけど、外してうたっていた場面もあったがあった。感エロの横山さん(ボーカル!)と一緒やんって。
皆するのかな。それ、めちゃめちゃ好き。



そのあとの『地球儀』をうたってからしばしのMC。まってましたMCーーー!!どうやら一度MCをするところを飛ばしてしまったらしく(笑)、中原さんさんが「俺今日喋ってないわ」と。

まあいろいろ、中原さんの体感温度?がおかしいことや中原さんの泳ぎはやっぱりすごいことなど、楽しいMC。(ここで松本大さんが「14曲やったから!!」と言ったのがびっくりしたけどなんかよかった。)松本大さん「こんなんやってる場合じゃないのよ。次けっこう大事な曲だから」といってサラッと行ったのが、

『BABY STEP』

ここで来たーー!という感じ…。松本大さんも自分で「ここでこの曲はしびれるよ」と言って入っていき、まじでその言葉通り、しびれた。

『BABY STEP』ももれなく号泣。もう手をゆっくり左右にふりたいくらいだった。書いてる今も泣きそうだ。これで、あとラスト2曲。すると月が光り出す。月以外のライトが消える。この月はよすぎた。『月のこどもたち』。


「僕らの距離はわからないが
ㅤすぐに見つけられるだろうㅤなぜなら
ㅤ君が痛いとねㅤ僕もぎゅっとㅤ痛むから」

ここの歌詞がとても大好きで、ピアノに向かう松本大さんをずっと見つめていた。中原さんも、真ちゃんも、川口さんも、見えない。暗い。月だけが明るい。綺麗だと思った。導かれるように月の方へ歩いていく松本大さん。幻想的だった。あの、その一瞬だけの、あの場でしか見れないものが、見ることができた。

終わったあとに、「良いでしょ。これがやりたいがたてのセットリストでした」と言う松本大さんがなんだかまぶしくてまた泣いた。


最後は野音のために、野音で聴かせたいがためにつくった曲。『ホワイトライクミー』。

ここも号泣。なんでそんなに良いの…ってくらい号泣。両手あげちゃったよ。この時間終わらないで!!と思った。でもすぐおわっちゃった。


終わってからはアンコールの手拍子。ほんとは声も出したかったんだけど、勇気が出なかった。悔しい。恥ずかしいとかあの場では不要なはずなのにな。ウー(泣)

でも出てきてくれた時はワー!!って感じで、

「物販のTシャツ着ようと思ったらなくて、ショパン。愛するショパン来てきました。マイメンです。よろしくお願いしまーす」

というゆるーい松本大さん(笑)

そしてワンマンツアーのお知らせ。やばかった…。11月から1ヶ月、ワンマンをやり、年明け1月13日には大きなワンマン。我が大阪はワンマンツアーのファイナルをかざり、もう狂喜乱舞…。BIG CATだけど… でも行く…………。


そこでは新曲をたくさん(ひろう)したいらしく、100~200人キャパをたくさん決めた、と。
いやサイコーか!!倍率高そうやけど行くわ!!


そして物販Tシャツ着てきたかわいい3人が出てきて(ワ!川口さんとおそろいの黒着てる~やった~と思いながらニコニコしていた)、スッと『緑閃光』。

『緑閃光』、やっぱり聞けば聞く程いいなと思えるし、またライトやら装飾やらがキレイでキレイで…。


終わってから、タオルを子供にあげてた松本大さん、最高だったな。和んだ。おちゃめだ。子供ちゃん、大事にするだろうな。ステキだった。中原さんもタオル振り回してたから オッ 投げる? と思ったらニコニコ笑顔でタオルふりふりしながらはけて行ってそれそれでよかった。中原さんのベース姿、次はもっと間近くで見たいな。改めて右側に来てよかった。


松本大さんのMCめも。どことどこの間だったか覚えてないけれど、また良いこと、というか、あー、この人はブレないなって。芯がちゃんとあって、その周りはけずれたりまた増えたりもするけど、真ん中、ド真ん中にある「歌が好き」っていうことはずっとブレることはないんだろう。そこが私は大好きだ。こんな人間になりたい。自分の、今まで経験してきた言葉の中からちゃんと声を届けられるような、そんな大人に。

「後悔ばかりの人生だったかはそんな美しいことばだったり、素晴らしい言葉だったりはポンポンでてこなくて。表現者として、自分の心との折り合いがつかない時があります。それでも、ぼくには歌があるから。
歌で、好きな歌で伝えたい。
ずっと歌い続けようと思います。」

ウソがなくて、アーティストだけど人間としても、もちろんアーティストとしても生きていてくれて、そんな人間が紡いでくれる言葉や伝えてくれる歌が、良くない訳がなくて。



「自分を愛してあげてください」


自分を愛することがようやくできるようになった彼がそう言ってくれるなら、前に進もうと思う。いつか自分を愛してあげられるように。



総じてとてもよかった。
来てよかった。
元気をもらった。
愛をもらった。
勇気をもらった。
幸せをもらった。

どれだけ辛くても苦しくても、
好きなものは好きだと言っていたい。

私はその気持ちをどうすれば表現できるんだろうな。


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2019.7.28.29 前田鼓