晴耕雨読

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忘れてしまうから残す

感覚ピエロのライブに感覚ピエロど素人が初めて行ったらめちゃめちゃに楽しい満員電車やないかと思った話

5月14日火曜日の午後19時00分。関内駅からほど近いライブハウス「横浜BAYSIS」で感覚ピエロのライブは始まった。その名も【 5-6th anniversary『LIVE - RATION 2019』~奮い立たせてなんぼでしょ~ 】奮い立たせてなんぼでしょって、ええ、ええ、奮い立たせられましたよなんぼでも。えらい騒ぎですわ、いくらなんでも。沼でした。ライブは沼。感エロの沼。やっぱりライブには行くべきだし行くべきではない。矛盾してるけど、ほんまにそうなんです。


はっきりいって初めはまあ、乗り気ではなかった。半分は誘ってくれた友人に会える嬉しさ、半分は初の(友人との)ライブ参戦に対するワクワク。Spotifyで感覚ピエロ(もう感エロと略しますが感ピエじゃないよ、感エロだよ)の楽曲を何個かランダムで聞いていたんですけど、やっぱりどうもしっくり来ない。というか、歌詞が聞こえんな? 歌詞を重要視しながら音楽を(特に邦楽のバラード系ばかりを)聴く私のタイプとしては、ビビビ!とくるほどのアーティストじゃありませんでした。「ゆとりですがなにか」はガッツリ見ていたので『拝啓いつかの君へ』は知っていて、これは好きやったんやけど。


でもそれがまあ、ライブマジック。びっくりライブマジックですよ。マジックと言うからにはほんとにマジックでした(落ち着け)。タネも仕掛けももちろん分からない(落ち着けて)


まず、知らない曲ばかりを聞かされる。
いやそりゃそや。Spotifyで聞いてたのも2日や3日、しかも歌詞が分からない、上手く聞き取れないからニュアンスでしか頭には入ってこない、ゆえに全く覚えられない、ゆえに、好きになられへんかったんやから。


それなのに、どうでしょう。もうめちゃくちゃ飛び跳ねてた。終始笑顔。笑顔満点。満点の笑顔。100000点満点だったと思います。掛け声は周りに合わせて、ボーカルの横山さんの合図に合わせて、間違えたら間違えたでちょっと恥ずかしいけどそんなん誰も聞いてへんわ叫んだれ!!という感じ。なのでわたしはセトリはわからないです。でもみんな好きな歌になってしまった。今もめちゃめちゃ聞いてます。


思い出せる曲で言うと感エロど素人の人間からしても『A BANANA』は楽しかった……。ぜひYouTubeとかでも検索してみて聞いてみて欲しいんですけどバナナボートって楽しいですよね。話を戻しまして(早い)、バンドTシャツは買ったのに「バンドタオルはな…… 汗かいてもそれに対する吸収率悪いって聞くし普段使いできなさそうやしいらんか…」と思ってしまってバンドタオルを買わなかったその時の自分(と買えよ!と強く推してくれなかった友人)をちょっとばかし恨みました。タオルは必須、とまではいかないけれどそもそも感エロのライブ中は汗がダラダラになるので(なったので)もうわたし的には必須だと思う。てか汗っかきなのにタオルを持っていかなかった私はなに?ライブをなんやと思ってたんや?もしかすると、いやもしかしなくとも汗をかいてもちょっとだろうと思ってたんやろうな初めてやったんで許してくれ…。

つまり、振り回しました。タオルを。いやもう魂を、ありったけの力を振り絞って(私は手を)振り回した。ジャンプしながら、後ろの人の足を踏んでしまいながらもまだまだジャンプしながら、時おり見える横山さんやベースの滝口さん(はもうめちゃめちゃ動いててもうそれがハチャメチャにかっこよかった…)を見つつ。いや、もうあれは『はしゃぐ』とかいうレベルではない。暴れる。暴れました。



※今更ですが思ってたよりもライブ会場が小さいなと思ってしまった感エロど素人芸人(誰が芸人や)なのでなるべく前の方がいいよな~と思ってまあ真ん中よりも前らへんにはいました。グイッと行きました。なんせウキウキしてたのでね。めちゃめちゃ楽しみだったのでねっ。連れてってくれた感エロ大好き友人が「やだ~~こんな近いの~絶対見える~(泣)」って泣きそうな感じでかわいい感じになってたのを見てて私は「見れる!絶対これは見れるしもっと前に行けるなら行きたい!!!」と前のめりでした(なんでや)。まあ、なので後ろの方のことはわかりません。もしかしたらもうちょっと落ち着いてたのかもしれないけれど、前の方は押し合い圧し合い、なぜか右から重力左から重力、ウワ~~でもなにこれめっちゃ楽しいやんけ~~!みたいな。そうですね、タイトルにも載せましたが満員電車のめちゃめちゃ楽しいバージョンでした。満員電車が楽しいんです。気になりますよね。ありがとうございます。まだまだ続きます。お茶休憩入れても大丈夫です、まだまだなんで。



ライブなのでトークタイム?なに?あのタイムはほんまななんていうのか知らないんですけど、ちょっとした小休憩みたいなものがある。それがまあ和気あいあいとしてて可愛いわけです。

感エロ大好き友人曰く「右端にいる細長い人、秋月さんって人がMCするねん」だそうなので、まあ興味がさほどない私は(細長い人……細長い人……)とそればかり頭に浮かんでたんですけどぜんぜん細長いようには見えなくて、でも秋月さんって方は分かりました。関西出身、しかも大阪、ということでトークはたしかにめちゃめちゃ上手かった。ちょっと何話してたかまでは覚えてないんですけど、と、あ、このライブ、ツーマンだったんですね説明が前後してしまい申し訳ないですが。対バン、というやつでもう1組アーティストを呼んでいたわけなんですけど、それが『忘れらんねえよ』というこれまた不思議な(変な)名前のバンドで、変でした。でも知らない時よりは好きになっているので隙があれば後述したいと思います。そのバンドの話とか、そのバンドのボーカルの柴田さん、という方が「感覚ピエロを感ピエと略してて…」という話など、のんびりとしたトーク

これがまあちょこちょこ曲の合間にあったりして、笑ったり、笑ったり。煽り、というか、煽りか。掛け声を煽ってくるタイムもあったりしたんですけど私はもうね、その時にイヤモニ(というんでしょうか、きっとバンドの各楽器の音を拾うイヤホンだと思われる)を外して私たちお客さんの声を直耳で聞いてくれるボーカルの横山さんを見て、感動しました。

「外してるよ。聞こえてるよ」

なんかもう、感動。熱い。胸が熱いし目頭も熱くなって来そうだし喉はちょっと重いしでも、声は張り上げてたな。だってそんなことされたらさあ、叫ぶしかないやん。なんだろう、なんて愛の溢れる人なんだろうと思いました。愛でしかない。そして横山さんのピンクの髪はめちゃめちゃ可愛いです。ピンクの髪。紅しょうがってファンの方から呼ばれてるのもめちゃめちゃ可愛いなって。



ここから個人的な話にうつると(唐突か)、ベースの滝口さんを私は何故かめちゃめちゃ好きになってしまいまして。なんなんだろうな、なんでこんなに好きになったのか自分でも分からないんですが、派手。ベースなのに、派手。“なのに” という接続詞が私のベースに対する先入観というか偏見というか、そういうのが混じってしまってる気もするんですけど、滝さん(普段は滝さんと呼ばせていただいてるのでもうそれでいきます友達じゃないけどすんません)のパフォーマンスにはなんかもう、目を奪われてしまったというか。なんなんだろうな、上手く言えないんですけど、光とか、かいてる汗とか、ベースを振り回して自由に動いてる姿とか、ものすごく、かっこよく見えたんですね。そしてここで初めて使いますが、やっぱりエロい。感覚ピエロ、結局みんな、そう、エロい!エロかっこいい。エロかっこいい。エロい……。なんでここまで来て初めて使ったのか、ちょっと自分でも分からないんですけど、あと別に「感エロ」だからエロいってわけじゃなくて、全体的に色気、というよりはもっとキャッチーな、「エロい」なんだよなあ。あ、私の語彙力では伝わんない気がする。



感覚ピエロはやっぱりボーカルの横山さんが、もう、はちゃめちゃ~にいいなと思うんですね。普通の、ほんとに普通のトーンの声もいいのに、こうガァン!!とはねる声というかシャウトする声もいいし、裏声のような高めの声もいいし。そしてそのボーカルと共に最高の曲に仕立て上げるベース、ギター、(なかなか私たちが立っていた中央より前方の場所でさえ姿・動きが見えなくて話にできなかったのが申し訳ないんですが)ドラム。ライブ会場は光もいいですね。赤とか青とか黄色とか、消えたりついたり、動いたり動かなかったり。きっといろんな、いろーんな条件が重なってこそ、ライブは楽しいんだろうなと思います。だから、行かなきゃわからない。聞いたってわかんなかったと思う。これを読んで「あ、行きたいな」と思ってくれたならもう感エロど素人芸人としては(シメシメ、まあ私もまだ1回目やけどな)とシメシメしますし。



今回のライブにはアンコールもありましたね。「最後の1曲です」と言って(私には分からなかった…)歌を歌い、それが終わってメンバーがはけた、と同時に後ろの方からアンコールの合いの手が始まって。初めてとしてはそのアンコールに乗っていいものなのか乗らないでもいいのか、微妙なラインだなとおもったんですが、しばらくしてから出てくる感エロのみなさん。(正直もっとみんなアンコール大きい声出せるやろ!と思ってしまったけど出てきてくださりありがとうございました…私も次はもっと張り切って声を出そう…)


「僕ら最近、アンコールの曲決めてないんですよ」

そう関西弁で話すのはもちろん、MCのお上手な秋月さん。髪の毛がくるくるしててそれもまたかわいい。四方八方からいろんな曲名が飛び交ってて、それにひとつひとつ声を返していく姿も素敵でした。

結局その日のアンコールは、忘れらんねえよの柴田さんが「感ピエといえば!」とコールアンドレスポンスをしていた、あのワードから。

「オッ?」「パイ!」
(たぶんこれを6回くらい繰り返した気がする)


はい~、本家ももちろんやりますよねそりゃあ~という感じの、『O・P・P・A・I』がアンコール曲でした。

この曲、YouTubeで見てもらってもSpotifyで聞いてもらってもぜんぜんわかると思うんですが、もうめちゃめちゃコミカルやんコレ~!と思ってしまうような曲。でもひとつの楽曲としてただただコミカル、ってだけじゃなくて、やっぱりちゃんと、めちゃめちゃにいいというか。何度も言いますがやっぱり横山さんの声に合った、横山さんの声とぴったりと重なったアゲアゲな曲、なんだよなこれも。思わず体を動かさざるを得なくなるようなリズムと音。歌詞もじっくり聞くと「あ、いいかもいいかも」となったりもする。ふざけてるようで、ぜんぜんふざけてない、でもそれを感じさせない俺らふざけきってますよ感、これもまたエロかっこいいというやつだ。いいなあ、かっこいいな。エロいけど。



そろそろ、おまとめ~に入りたいと思う。

感覚ピエロ。いったいぜんたいどういうバンドなんだ~曲はしっくりこないしさ~面白いんかな~楽しめるんかな~ という不安もまあまあアリきの前条件でわたしはライブに出向きました。前もって友人から情報を何個か受け取っていたものの、でもやっぱりそういうのはまさに、【百聞は一見にしかず】なんですね。私はほぼほぼ感エロに対する印象はガラリと変わって、知らなかった頃には戻れないほどに、聞いています。またライブに行きたいと、また会いたいと、「また遊びたい」と、そう思わせてくれるライブを、感エロはしてくれた。



こんな機会をくれた感エロ大好き友人と、そしてこの文章をここまで読んでくれたあなたに、感謝の気持ちを込めて。

何にしようかなと思いましたが、わたしが今のところ一番好きかな~でも全部ええよな~ と悩みに悩み、1曲だけ感エロの楽曲URLを貼らせてください。


ほんとにここまで読んでくれてありがとう。とりとめのない文章でしたよね。ありがとうございました。


以上、ブログ『日常茶飯事』、でした。