晴耕雨読

晴耕雨読

忘れてしまうから残す

「自分は人に“かわいい”といつまで言い続けるのだろうか」と26歳になって考えてみた話①経緯編(三人称雑談放送【第449回】を聞いて)

好きな食べ物、好きな映画やドラマ、好きなモデル、好きな俳優、好きなアーティスト、そして、好きなアイドル。それらをひたすら増やし続けていたらもういつのまにか26歳になっていた。振り返ってみてもずっとなにかひとつ以上、好きなものや好きな人がいる忙しなくとも常に嬉々とした人生、いわゆるオタ活をし続けてきた人生がブワン、と広がっていて、かなり幸せだったな、と思う。それがとうとう揺らぐ、そういうのをもう辞めるタイミングが20代後半、26歳になりやって来たのかもしれない、そんな話をしたいと思う。


あのー、前置きとしておそらくかなりの長ったらしい記録、文章になるかもしれないです。うん。たぶんほんとに長くなるかも。タイトルにも書いたようにある実況者の雑談配信の中で話されていたことを経て考えるに至ったため、その経緯も書こうと思ってるっていうのがまあまず1番。あとまあその実況者さんについて詳しく説明もした方がこの話の意味が通じるような気もするところなのだけど、それはさすがに長くなりすぎるし、うまく説明できる気もしない(しちょこっと前の日記で書いているというのもある)ので申し訳ないのだが割愛させていただきたく。なるべくその実況者さんのことを知らない人でも分かりやすく書きたいと思って書いてはいるので許してほしい。分かりにくかったらごめんね。ぜひ動画とかも見てみてね。RAFTっていういかだ作って無人島?を漂流しながら巡っていくゲームの実況も面白いし、あとオーバークックも上手い(いや上手いのかは分からんそんなそのゲームのことを知らないので…)し、ボードゲームのやつは全部面白いよ。あとコンストラクションシュミレーターのやつも……いやまあそんなことは今はいい。はい、本文へどうぞ。








偶然だった。三人称という3人組のゲーム実況グループの動画を最近はつらつらと見ている、という話を前の日記(0703 世界は自分が思っているよりも広いし、わたしは26歳でターニングポイントを迎えているらしい - 晴耕雨読)にも書いたが、そのうちの一人、鉄塔さんというイメージカラーが緑の方のことが特に気になり始め、5月の深夜雑談配信(2回目)を見た日のこと。時々不定期にやっているらしいそれはわりと作業用BGMとしては聞き心地のいいもので、すでに1回目の分はその時点ではさらさらと聞き終えている。


www.youtube.com




ちなみに鉄塔さんは賽助(さいすけ)という名前で本をいくつか書いている作家さんでもあり(それはTwitterをフォローした時に認識)、それを知った時もわりとびっくりしたのだが、それよりもアハ体験をしたかのようにかなり驚いたのは、そんな著書のなかでも『今日もぼっちです。』の表紙を見た時だった。なんとその本が出版された時にわたしはちょうど遊べる本屋で書籍担当をしており、その表紙の本を仕入れて本棚に並べた時のことをハッ!と思い出したのだ。何故そこまで覚えていたのかは分からない。たくさん売れたのだろうか、それも特に覚えていないのだけれど……。いや、とにかく、ああ、この人だったのか、こんな人があの本を書いていたのか、と2,3年越しのアハ体験をした、という話。そういうこともあり、それに加えて自分がこうして物書きが好きだと言うのもあり、鉄塔さんが気になり始め……、がまあこの雑談配信への経由である。あ、あの別に読み飛ばしてくれても良かったので小文字にしたのだけれどここも丁寧に読んでくれた貴方、めちゃくちゃありがとうございます。さては書いてる文字全部読みたくなる人ですね?仲間です。




最初は初めから大人しく聞こうとしていた。でも1回目のときもそうだったがわりと初めの方でこの動画が2時間35分もあることに心が折れており(まあ結局は聞くんだけど)、あとわたしはYouTubeのコメント欄をわりとおもしろく読んでいる方で、気になるコメント内で丁寧に再生時間をピックアップしてくれていたらそこに飛んだりする、ということも多々していて。その時も同じようになんだか訳ありで気になるコメントを見つけたため、青く光る再生時間をタップして、なんとはなしに飛んだのだった。すこしだけそのコメント内容を引用すると「上手く話せなかった、話しきれなかったと聞いて安心しました」とのことで、それが2:14:17から。なのだが、ぴょん、と飛んで聴き始めてすぐ、わたしはあまり何の話をしているのか分かり切ることができなかった。なにやらリスナーとのやり取り?の中で齟齬があった、というような話をしていて、「雑談を聞いた人もいると思うし聞いていない人もいると思うんだけど」の鉄塔さんの言葉で、この鉄塔深夜雑談の配信の、その前にやっていた3人での雑談配信での話を踏まえて、のことのようだ、と分かった。分かったものの、やはりその話を振り返りつつさらに起こったことや思ったことを鉄塔さんが話続けるため、本元で話されていた話がどんなものなのかあまりしっかり理解が進まず。しかし、「あそこまで言うほど嫌だったか、と言われるとそこまでじゃないんだけど、今後増えたらやだなあ、とか思ったりなんかもしたりして」の言葉には後々すごく納得することとなる。



とはいえ分からないなりになにやら直感が「気になるぞこれは」と言っていたのか、そして自分にも関係しているようなトピックのような気がしたのか、ひとまずその2:14:17~の分だけを聞いて、その話の本元があるらしい雑談配信を探して聞いてみることにした。まあもちろんすぐにそんなものは見つかる。こちら、どん。



youtu.be



とりあえずすぐにコメント欄を漁り、その本元の話をしているところに飛んだ。それが37:14なのだが、鉄塔さんが「ちょっと最近思うことがありまして」という切り口で話し始める。ぺちゃんこさん(イメージカラーはピンク、以下、ぺーさん)、ドンピシャさん(イメージカラーは青、以下、ドンさん)、2人が「なになに?」「はいはい」と相槌を打つ中、鉄塔さんによる鉄塔さんがしている深夜雑談の時に思った話、が始まった。

「これはまあ、俺が悪いのか、カメラが良すぎたせいなのか……、結構その……、ビジュアルを褒められるコメントがけっこうあったのよ」


……ほう?と私はその時点でピンとくるなにかを感じる。たしか、そういえば鉄塔さんの深夜雑談(1回目)を見たとき、コメント欄の1番上にそういうコメントがあったな、と頭にすぐ浮かんだのだ。そしてそのコメントに(まあ確かに……43歳には見えないよなあこの人)と自分もわりかし近しいことを思ったことも同時に思い出し、なんだか不穏な気配。


動画の中の鉄塔さんはこうも続ける。あとちょっとドンさんとペーさんの反応もやや面白いものがあったので以下に切り抜いて引用したい。


でもまあそういういわゆるオタク用語?と言っていいのだろうか、特有の言語に疎いってことはそりゃかわいいとかかっこいいとか言われ慣れてるわきゃねえよな、と思ったのは思ったり。



鉄塔「多く見られたのが『ビジュアルが爆発している』という、ま、表現なんだけど、」

ドン「はいはいはい、『ビジュ(ビ↑ジュ↓)』がね」

鉄塔「多分ね、これ流行ってると思う。『ビジュ(ビ↑ジュ↓)が爆発してる』」

ドン「『ビジュ(ビ↑ジュ↓)』ね」

ペー「あ、そうなのか」

ドン「はいはいはいはい」


……そう、言われ慣れてるわきゃねえ、と思ったりもしたけどこれを書きながら動画を改めて何度も聞いていると、ドンさんのそのイントネーション間違いってわざとであってドンさんは実は知ってて、っていうユニークさもあったりすんのかな。そうだとしたらユニーカー過ぎるし天才だろ。あ、いや話が逸れる。失礼。



その後の鉄塔さんの話を聞いていると、話のおおよそ的には、『雑談配信はリスナーによるチャット書き込みに応えつつ進行していくものであるのが本質のため、そういう会話を加味せず独り言のように急にぽんっと「ビジュが爆発してる…」と書き込まれると戸惑うし、やっぱり嫌だなと思ってしまった』というようなことらしかった。


鉄塔さんはさらに例え話として(普通に例えるともちろんおかしいけど、と補足しつつ)、例えば会話を普通にしていて、そしたら急に横にパッて来て「あ、あ、爆発してるぅ、ビジュが」と言われるのとまあ似たような話、と話してくれる。それに関してはたしかに……とわたしもそう思った。まあそもそもあんまりYouTubeライブ配信でチャットを書き込むことはおろか、ライブ配信を見ることも、チャットを見ることもそもそもないので100%分かったわけではなかったし、(でもそういうのってわりかしよくあったりするのでは……?みんな自由にチャット欄って使ってそうなものだし)と若干思わないこともなかったはなかったのだが、話を続けて聞いていくと、なにやらこの話の根源であるなにかの片鱗が少しづつ見えてくることになる。

「だからもうちょっとTPOというか……、なんかこう、独り言を書き込む場所じゃないんだよな〜、みたいな。前後の流れがあって、コメントしてほしいなあっていう風にちょっと思ったんだよね」


鉄塔さんのその言葉に「たしかに最近増えたよね」と同意するペーさんとドンさん。……にしても改めて聞いてもちょっぴりガツン、と来る。『独り言を書き込む場所じゃない』この言葉にわたしは違和感というか、へ〜そうなんだ、そういうもんなんだ、と少し違う認識を持っていたらしいということにその瞬間、はた、と気付いたのだった。もっと聞いていくと理解しやすい話が出てくるのだが、どうもニコニコから始めてたりするとコメントを自由にさせときたいという気持ちがあったりする、とのこと。何でも言わせて、っていう流れもそれはそれで面白い、というのがあるらしい。まあそれは確かにそうかも。でもそうかあ、ニコニコかあ……通ってこなかったなわたしそういうのは、とわたしは独りでに思っていた。そもそもの立っている場所が、わたしと彼らでこう、なんだかまるっきり違うように思えた瞬間でもあった。


だからなんなんだろうな、結構そういう人が増えた……という話にはなんだか何となくわかるというか、感覚としては自分みたいにただただラフに三人称の動画を楽しむ人間がたくさん三人称のことを見始めたって意味なんじゃないのだろうか……?とも思ったりもした、のだけれど確証めいた情報があるわけでもないので言い切れはしないな、と思う。



続けてドンさんが言う。「実はけっこう前にもそういうようなことを言ったんだよね」と。次はそんなドンさんの言葉を引用したい。


「まあ僕らゲームしてるだけのおじさんですけど、ほんとありがたいことに、こんな僕らでも、かっこいいだの、かわいいだの、言ってくださる方たちがいるわけなんですよ。ありがたいことに」

「なんだけど、PUBGとかやってる時に、かっこいい、かわいいとかコメントでちょっとちらほら出てきちゃってて、その、なんでしょうねえ、ちょっとなんか、違うな、と俺はその時に感じて、1回言ったことがあったんですよね」

「うちら、そういうんじゃないよ、という。そういう感じの人たちじゃない、と」


……あー、まあそうだよなあ、という感じ。まあ分かる。『まあ僕らゲームしてるだけのおじさん』だから、『そういうんじゃないよ』と。わかる。まあわかるんだよなあ、……と思う反面、わたしちょっと “かわいい” って思っちゃったりしてたなあ、と何故かわたしはそこで勝手にぐさり、と傷付いていたりもして。しかも 「なんだ “かわいい” なこの人」とわりかし3人の中でも多めに思いつつあった(特にボドゲ回とかでの)ドンさんがそうはっきり言ったので、もっと、まあ勝手ではあるのだけれど、傷付いたらしかった。

いや傷付いた、と言うとなんか違うか、なんか相手に攻撃されたみたいなニュアンスになるし。反省?やってしまってた!という認識の誤りの認知?恥ずかしさ?うーん、うまい言葉が見当たらない。



ちなみにこの話が終わってからぺーさんが「話が変わったついでにいい?この際いいでしょ?」と話し出すまでの間の話はさすがのわたしでも「いやそれはそうやろ(苦笑)」と思ってしまったかなり常識的な話なのでここで詳しくは割愛。ぺーさんの「なんか『お母さん』が増えた。『うちの三人称がお世話になってますぅ』とかなんとか言う人はなんなの?」という話もまあ……私がしたい話に関わってはくるのだけれどわたしはぺーさんのお母さんみたいに振舞ったりはしてないしする気もないので割愛することにする。でもその話もちょっと興味深いし、当たり前にぺーさんに限らず配信者さんにももちろん限らず、わりと様々なジャンルの方々に対しての話でも有り得そうな話なので、機会があったらぜひ聞いてみてほしい。ぺーさんのストレートな物言いもわりとスッキリするし。うーん、3人バランス取れててやっぱおもしろいし聞き心地いいんだよなあ。




まあそろそろガチで普通に長くなりすぎたので一旦ここはもう①としてまとめに入りたい(足速ァ!)。


三人称の3人がしているこの話のつまりは、やはり鉄塔さんの言う、『雑談配信はリスナーによるチャット書き込みに応えつつ進行していくもの』だから、に倣って、『雑談配信だけでなく、そもそもライブチャットはその時の会話や状況に応じて使うものだから正しく使ってほしい』ということ、なのだろう。そこはたしかに新たな発見だった。唐突に自己中に送られてくる不快な文言が目につく、さすがにもう見逃せなかったから言うしかなかった、ということはわたしが思っているよりたくさん届いているのだろうなとも思ったし、まあもちろん、わたしもそんなことはしないでおこうな、と肝に銘じてみたり。そう、それはいい。それはいい、のだけれど。



わたしはここ1,2年で韓国アイドルのことを好きになり、楽しくオタ活、というものをしている人間なのでつい “かわいい” を多用してしまうところがある。“かわいい” には「好き」とか「顔がいい」とか、表情がいいとか……さまざまな要素が合わさっていて(そういえば多分この話を鉄塔さんか誰かもしていたかな)なんかもうめちゃくちゃ好きなんだけどとりあえず 「“かわいい”……」って言っちゃう、みたいな。


でも、それは、“かわいい” という文言はアイドルに向けるからお互い需要と供給、つまりは『わたしが “かわいい” と言える』と『ファンに “かわいい” と思ってもらえる』、が成立するだけの話であり、実況者の人はそうじゃない。いやまあ分かってはいたし知ってはいるけど。だってそれを売りにしてるわけではないから。そんなことをポンポンと目につくところで言われたって、まあうれしいけど「でも俺たちがほしいのってそうじゃないんだよな」になって需要と供給にはズレが生じていく。彼らの供給をごくごく単純に言うとするなら、『ゲームをより楽しんでもらう』だろうか。そうなるとわたしたち側の需要は『ゲームがより楽しくなる』だ。


……うーん、いやなんだかまとまらなくなってしまったので②で書こうと思います。でもひとまず経緯だけでも書くことができてよかった。ひとつ言えるのは別段、三人称の御三方の言わんとしてることなんで全く分からん!けしからん!もう見ないからな!!なんていう訳では毛頭ないです。御三方の言わんとしてることをしっかりわかった上で、理解した上で、ただ自分がすこし(勝手なりとも)モヤ〜〜ッとしたことがあり、うーん……悩んでいる、みたいな。なので②もまたすぐ書くつもりでいます。うーん、ほんと、“かわいい” って魔法の言葉のようでいてそうじゃないんだなっていうか、なんというか……。


ではこの辺で。

でもこう書き起こしてみると整理されていくような気がしていいな。うん。書くってやっぱりいいですね。あ〜いや〜なんだかなあ。