晴耕雨読

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忘れてしまうから残す

ウガファミリーのIn the Soupスピンオフ編の最終話を前に思うこと

BTSのV、パク・ソジュン、チェ・ウシク、パク・ヒョンシク、Peakboyからなる、親友5人組“ウガウガファミリー”が3泊4日の旅行へと繰り出す。(中略)“ウガウガファミリー”の“ウガ”とは、韓国語で“우리 가족(ウリガジョク=我が家族)”の略語。由来は、Vがクリスマスや夏休みを過ごすうちに「僕たち家族なのかな?(우리 가족인가?)」と思うほど気が合うことから名付けられたと言われている。

引用元:BTS V、ウガウガファミリーの前で炸裂する愛されキャラ 様々なエピソードに見る5人の交流 - Real Sound|リアルサウンド




In the Soupフレンドケーションを3話まで見終えあっという間に最終話である4話の配信を待つ今、なんとなく今更ながらウガファミリーとはなんぞやと思い、検索した時に出てきたこの記事を読んで初めて“ウガファミリー”の由来を知る。「ウリガジョクインガ?」からウガをとって、ウガファミリー、らしい。なんだかあれだな、僕たち家族家族、腹痛が痛い、みたいな日本語になるな、なんてボヤボヤとした頭で考えたりもするが、数人集まったグループに名前をつけてしまうのは海を渡っていてもどうやら同じらしくて勝手に親近感が湧く。わたしにも3人組で『わけわかめ』なんていう名前がついたグループラインがある。もう結成(結成?)されてから、大学に入ってからなので4年か3年あたりだが、名前はまったく変わらない。ウガファミリーも、ずっと、これから何年経ったってウガファミリーであり、ファミリーであり、家族であり、가족なんだろう。いい名前だと思う。


ただ、Vさん、もといキムテヒョンさんがウガファミリーと、そう名付けたのか、と少し驚いてしまった。In the Soupを見ている限りだとテヒョンさんは初期メンバーでなく、後からパク・ヒョンシクさんと共に加わったようだからだ。なんならこのIn the Soupの番組内でよく言葉を発して場を回しているムードメーカーな存在っぽいウシクさんが命名していてもいいものの、テヒョンさんの鶴の一声、らしい。でも3話まで見た、その3話分の中身をすこしすこし思い返していくと、この2泊3日を企画したのもテヒョンさんで、円陣をして気合を入れたがるのもテヒョンさんで。真の理由は分からないがきっとこの5人でいる場だからこそいろんな想いが込み上げ涙してしまったのもテヒョンさんで、企画者であるというのもあるだろうけれどウガファミリーの5人でやりたいことをすんなり口にしているのもテヒョンさんで。また、記事の中にあるが自分がウガファミリー の一員であると大っぴらげに言えない時期があったPeakboyさんを叱咤しているのも、テヒョンさんだ。


そう、ウガファミリーの真ん中には、いつもキムテヒョンさんがいる。なんならウガファミリーをウガファミリーたらしめているのはキムテヒョンだ、と言わんばかりに。キムテヒョンという人間がウガファミリーを信頼し、信用し、いそいそと身を寄せ続けているかのように。そう勝手に考えているうちに、「悲しくなりたくない」「去年は色々とダメだった」と口にしながら暗闇の中で1人流したテヒョンさんの涙の理由がほんのすこしだけ、分かったような気が、した。まあほんとうのところは実際誰にも分からない。ウシクさんが言うようにテヒョンさんの年代にはまだまだ超えるべき山があるのかもしれないし、そうだとするならばウシクさんの縁起パワーがテヒョンさんにどうか効いてくれますように、と祈るだけだ。




ウシクさん、そう考えるとほとんどずっと喋っていたなあ、と思い返す。申し訳ないながらウシクさんの俳優作はまだなにも見たことはないのだけれど、ウシクさんとパクソジュンさんが出演しているユンステイという宿を経営するバラエティ番組は途中まで見ていて、嫌味のまったくない、可愛らしい、愛おしい、真っ直ぐな人だという印象は前々から受けていた。そしてこの番組を見、たちまちそれらの印象たちまた、一層強くなる。


素直なのだ。4人の中の誰よりも。いや、驚くことに4人とも「これ準備して〜」と言ったらサッと動いていたり「これをしよう」となったらしっかり集団で行動できていたり、全員かなりの素直さがありそれはそれでなんだかかわいいのだけれど、それはおそらくウシクさんが醸し出している溢れんばかりの愛らしさを含めた圧倒的な素直さ、年齢なんてもののもぜんぶ取っ払って度外視したパーフェクトな素直さ、が周りの人間たちに対してもプラスに働いているように個人的には見えなくはなかった。「今日は昨日より幸せだ」と急に言い出すだとか、「旅行したいと思っていた。本当に出来ると思ってなかった」となんてことの無い顔でさらり言うだとか。ふつう、そんなことを思っていても恥ずかしげもなくはさすがに言えない。家族じゃあるまいし。でも、ウガファミリーは家族なのだ。とにかくウガファミリーへの愛を当たり前のように口にしていて、それがすごくなんてことのないように聞こえ、見えるのは、なにかウシクさんから出る唯一無二なオーラや、もしや魔法?かなにかがそうさせているんじゃないか、と勝手に思ったりする。魔法使いか妖精かなにかなんじゃないだろうか……いやもちろんそんなことは当たり前にないんだけれど。



さらにはパクソジュンさんの「(演技等で)迷った時はウシクを見る」「ウシクに聞くとすんなり解決してくれる」の話を聞いてしまってはもう、ああ、見た目はそんなに可愛らしいのに中身はすごくクレバーで誠実な人なんだ、とつよくつよく感じてさらに格好よく見えてしまう。オフスタイルな2泊3日とはいえカメラが至る所に設置されたりカメラマンがいるのでどこまでが素でどこまでが作った・作られたものなのかは分からないにしろ、たぶん、わたしみたいなK-POP赤ちゃんが言うまでもなく、チェウシクさんはすごい方(漠然とした言い方…)なのだろう。年齢も調べたら30代だった。パクソジュンさんの1つ下?韓国俳優の皆さんには若干の年齢不詳さがあって難しい。27くらいだと思ってたのに、勝手に。




ウガファミリーのIn the Soupを見て、みんな、何をどう感じ、どう思っているんだろう。ただの仲のいい男5人組の2泊3日、しかも大半は寝て、のんびりし、時にあんまんを食べ、時にジャージャー麺や手作り飯を食べ酒を飲み、などしている3話分なだけなのだが、どことなくさまざまなことを思い出し、考えさせられるのはどうしてなんだろう。

「このメンバーで話すことが癒しだ」というウシクさんのその言葉を借りるなら、言葉直接交しているわけでもその場にいるわけでもないが、視聴者としてのこちら側もまた、癒され、毎日何かを考えるために回転している頭をスッキリさせられている、そういうふうに思ってやまない。

ただ5人は話しているだけ。いつもよりも豪華な?休暇をのんびり楽しんでいるだけだが、ある種のリラックス効果を感じさせてくれる、最高の企画だと思う。それにヒョンシクさんの除隊後の癒しになれば、と企画したものだっていうのもテヒョンさん言ってたし。そういうのもいい。良くないことがなにひとつない。終わってしまうのが惜しいと、久しぶりに思っている気がする。終わってしまうのが惜しいです。4話か。もうちょっと長くても良かったなあ。