晴耕雨読

晴耕雨読

忘れてしまうから残す

ハイローを何回も見る人の気持ちを分からせてくれたザワクロはまだ終わってねえよ(HIGH&LOW THE WORST X を3回見た感想雑記レポ はじまり&鈴蘭編)

GENERATIONSをジェネと呼び、佐野玲於さんが好きだった時期があった。それは中学生くらいの話で、最初で最後のハイタッチ会に行ったのも、ジェネだった。場所は京セラドーム。当たり前のように長蛇の列に並び、本人たちを目の前にして胸がときめきすぎていたこととただただメンディーさんの手がでかくてあったかかったこと、推しの佐野玲於さんが少し塩対応でかわいかったことを今でも微かに覚えている。Love You moreが好きで、ANIMALも好きで、BRAVE IT OUTも大好きだったあの頃。小さくて白くて、塩で、ダンスがすんごくかっこいい佐野玲於さんが好きだったあの頃。ハイローシリーズはたしか、その頃くらいに始まったのではなかったろうか。


恐縮ながらRAMPAGEが出てきたあたりから、「あ、もうメンバー覚えられねえ、だめだ、多い……4,5人は分かるけどもう……」と挫折しアッツアツに追うことはなくなったが、ジェネ期を経て、その間も様々な期を経てKドル期にいる今も、ふとたまに、ジェネが好きだった、EXILE TRIBEが大好きだった時のことを思い出すし、誇りに思うことがある、不思議と。「え〜EXILE?」なんてどれだけ偏見の声を聞こうとも、好きだった思い出がある自分はずっと勝手に「EXILEを好きだった時期があるんだぜ、本気で追ってたことあるんだぜ」と胸を張っていたしそれと同時に、堂々とハイローを見続け、追い続け、少し間が開こうともなんとか追いつき、「ハイローはいいぞ」と言い続けてきた。トンチキだなんだと言われようとも、公開が決まってもほぼ全てのハイローファンを動揺させるとんでもない映画であったとしても、「ハイローはいいぞ」と、言い続けてきた、ずっと。努力はいつかは報われるとか報われたいんだとかそんな話じゃない。上も下もねえ、ハイローを見てないやつと見てるやつがいるだけだ。いつだってハイローファンはシンプルだから。ハイローファンはただ、「ハイローはいいぞ」と言い続けるだけだから。それだけだ。



はい。今日はそんな話をします。「ハイローはいいぞ」しか書いてないです。ということでHIGH&LOW THE WORST X (CROSS)を3回見たハイロー全通ファンによる「ハイロー(ザワクロ)はいいぞ」な話。もちろんネタバレどちゃくそにあり。3回見たのでそれの総集編みたいな感じです。ザワクロはまだ終わってねえ。終わってねえし終わらせないでEXILEの偉い人〜!(HIROさ〜ん!)





まずハイローザワクロを見るに当たってハイローシリーズの何を見るべきか、何を履修すべきか、を見た人間からするとやはり前作『HIGH&LOW THE WORST』は当たり前で、盲点というか自分はすっかりしっかり追えていなくて1回目見た時は未見だったドラマ『6 from HIGH&LOW THE WORST』は見ていた方がちょっと楽しい。チョーテキトーなこと言うとまあ実質見てなくても楽しい。SWORDの話はザワクロはほぼしてくんないし。あとキャストたちが逐一「お前はこうで俺たちはこうであいつらはこうだ」って説明してくれるから「あ、そーなのね」にもなれるし、ちゃんと(多分)(多分?)あと個人的に色々鈴蘭と鳳仙のことをもっと知りたかったので勝手に『クローズ ZERO』を見たのだけれどまあこれはやべきょうすけさんがこっちにも出てくれてるの見つけた時に嬉しくなっちゃうってくらいかな……あとはクローズってめちゃくちゃザワだな、と思えるのが良いくらいです(いやクローズがザワなんじゃなくてザワがクローズなんですけどね)。





ということで本題。まあ本題というかビンゾーの話から行くんですが(もう?)、わたし、公開されてからずっと見に行けなくて、あ、やべもう公開されなくなりそう!なタイミングで見に行ったんで「ビンゾーやべえ」「ビンゾーの話しかできない」みたいな声をツイッタでずっと見ていて。なので素直にビンゾーに対して直球勝負を挑むことができたんですが、ま〜ビンゾー思いのほかめちゃくちゃ良い。10分も出てなかったっていうの見て新手のホラーかな?とも思ったんですが、ハイローファンが愛してやまない村山良樹と日向紀久をうまく昇華させてくれたいいとこどりキャラクターというか……いやまあこれはいろんな感想があるかと思いますが、ザワクロにSWORDの話は出てこないけどちゃんと香りは残したままにしてくれてる、そんな温かみを感じてわたしはすごくうれしかった。また、ハイローの良さってキャラクターの中の人がそのキャラとはほぼ別人の良い顔をしてるっていうとこだなーとどの作品見ても思っていて。特にEXILE外部の俳優組、山田裕貴さん、林遣都さん、塩野瑛久さん、前田公輝さん、そして今回はそこに板垣退助さんが見事にそこにジャンピングダイブしてきた訳ですが、板垣退助さんがこれまたかーわいいお方で。ハイローってこういうとこ役者冥利につくだろうなってすんごい思う。キャラクターも愛してもらえて、自分のことも知ってもらえて好きになってもらえる。山田裕貴さんがドタバタ俳優王への道を上がっていってるのも村山良樹が背を押してくれているというのもささやかながらでもあるだろうし……

と、話はすーげえ逸れましたがビンゾーの話か。個人的にビンゾーのシーンで好きだったのは「ビンゾー!やんのかゴラァ!」って外野のモブにもめちゃくちゃ殴られてるところ……。俺の獲物だぁ!つってるのに邪魔してくるモブがいるところ。正直フツーに笑っちゃって、あ、ビンゾーってまだその位置にいるんだ?というか、だって絶対「マーシー!やんのかゴラァ!」にはならないし(なるかもしれないけどそれはたぶんよっぽどの馬鹿だしまずカムイくんに殺されるでしょう)、孫六さんと完介くんにはちょっとなりそうだけど「カムイ!やんのかゴラァ!」にはならさそうというか(なりそう……な気もするけどなんとなくカムイさんはやめとこうぜ……な、やめよ……みたいになってそうでいい)。にしては「それじゃあよぉ!この中に鳳仙にそのオヤコーとかいうとこに1人で乗り込めるやつはいんのかァ!?」ってガヤつくモブたちに啖呵切るビンゾーはめちゃくちゃ格好よくてギャップ萌えとはまさにこのこと。ゾンビなのに(ゾンビなのに)不良世界の話よく分かってんじゃ〜ん!えらいね!かしこいねえ!って感じ。その後に孫六さんが佐智雄さんも1人で乗り込んできたことあること教えてくれてここもフフッとなった。ハイローはまじこういうとこある。教えてくれてありがとうねセリフ。

この流れのまま鈴蘭全体の話をすると、っていうか良くないシーンなんかひとつもないんだけど、なんというかこうして書いてるうちに、あ、マーシーとカムイくんの関係性、ラオウと完介くんの関係性、この完全にどっちが上で下で、が決まっててそれが絶対的に覆ることがない、こちら側にそういう安心感を持たせてくれてるのって鈴蘭だけだ、ラオウ一派だけだ、って気付いてしまった(遅!)。もちろん天下井くんもサボテンくんも上で下で、かもしれないけどなんとなくサボテンくんが下克上するかもしれない可能性はゼロじゃないし(にしては「わりぃ」ってちゃんと謝ってくるとことかあんまり反抗的な姿見せないのちゃんと賢そうなのに従順なサボちゃんかわいい……どういう魂胆?いつ下克上しちゃう?それとも結構天下井くんのこと好きなの?ってなんかこっちがウキウキして良い)、轟と辻芝ちゃんは言わずもがな上と下というより横と横と横、だし、楓士雄に関しては上も下もなくて、鳳仙に関しても結構横並びっぽいしサバカンはまた違う立ち位置にいるし……。となると鈴蘭の強固さってちゃんとそういうところから滲み出てる、醸し出されてるんだなってちょっと、いやかなり納得の顔。結局そういう主従関係ってその人たちにしか分からないし、織田信長だって結局家臣だと思っていた明智光秀に殺されてしまってる、みたいな歴史もあるわけで、主従なんてものは意外ともろくて、それが喧嘩とか不良とかそういうのだともっともろく感じちゃうもんで。でも、鈴蘭はちゃんとある。背の大きさとかそういうのでもこちら側に示してくれている。鬼邪高、鳳仙、鈴蘭、鎌高、瀬ノ門、……(忘れた)、改めて高校ごとにしっかりコンセプトが守られてるハイローの凄さに感動してます。


このまませっかくなのでマーシーの話を。マーシーの中の人、30代のイケオジ、時任勇気さんなんですけど配役がもうさ、ぜ、絶妙やん……?ど、どこからどういう手をどんな感じで伸ばしてキャスティングしてるんすか……?もはやこれもホラーです……って感じでめちゃくちゃイイとこ突いてくるのである種の気持ちよさも感じるんですけど、マーシー、良かった……。個人的には司とマーシーの家の前で2人で話すシーン。いやもちろん俳優さんみんなお上手(上から目線だなァ)なのは当たり前として、時任さん、全ての表情管理がお上手すぎる……。司に「ラオウが楓士雄とやり合うに値する相手なのか……」うんぬんかんぬん言われた時のマーシーのあの!眉!めちゃくちゃ一瞬の眉のうねり!あそこだけで白飯2杯ならいけるくらい好きでした。あの発言はたしかにわりと失言っぽいというか、おいおい司くんド直球ねえ、というか、楓士雄は絶対に言わないし轟ちゃんも絶対に言わない、楓士雄第一に思って一生そばにいるであろう司だから言えるものだなと思ったし、その後司が楓士雄とジャムくん連れて児童養護施設行ってマーシーに教えてもらったこと全部話してるんだろうけど、「いや、教えすぎじゃない!?」ってくらい情報量しっかりしてて笑ったよね。伝説の話まで聞かせてもらっちゃって司くん、抜かりない……抜かりなさすぎる。まずカムイくんってすごい密偵のプロなんよね?だってあの鈴蘭の密偵のプロを隠し撮りって……しかも2枚も。いや、わからん。あれは司くんが撮ったものじゃないかもしれん、オヤコーのそういうのが上手いやつ(誰)にこっそり任せてがんばってもらったんかもしれん(だから誰)などと色々思いましたが、まあ司くんのある種のサイコっぽさは後で書きます。あ、あとこれは言うとかな。マーシーの「アンテナ張っといて」の言い方、めちゃくちゃ好きでした。「アンテナ張っとけ」でも「アンテナ張っとけよ」でもなく、やさし〜く、「アンテナ張っといて」。ありがとうマーシー、そりゃカムイくんも着いていきます。わたしらも一生着いていきます。

……と、ここまで書いてきたんですが、じゃあまあ孫六くんもちょっと書くか…… となったところで、あ、これ、時系列順に行くより高校別にした方がいいかもしれない。3つくらいに分けて、となったのでとりあえずここは「鈴蘭編」と称します。書き始めてここで決めたのではじまりはめちゃくちゃ総まとめ、みたいですが悪しからず。


ということで孫六くんのお話。孫六くん……中身はあの美しい彼でおなじみの(勝手に)FANTASTICS八木勇征さんですね、はっきり言ってそこまでハマり役ではないというか、でもなんかそのチグハグさが逆にいいな〜と癖になってしまうというか、そんな孫六くん。だって蹴り技なら鮫島くんの方があのめちゃくちゃ一瞬だったのに良かったしなんならもっと見せてくれ……!おい……!鮫ちゃん!!!になったし、うーん、ただ楓士雄にキックお見舞して、お見舞したのに「ドロッキーには劣るかな(ニュアンス)」とか言われてちょっと嫌な気分になって、おまけになんか整理券あげたことになって、みたいな。サバカンくんの紹介では孫六くんはラオウとのタイマンでラオウの下につくことにして、なおかつ最強の用心棒をしている、とのことだったけど、……え、完介くんで良くね?と思ってしまっちゃったし。ごめんね……。でもめちゃくちゃ最後その完介くんと笑顔でお話してて(あ〜かーわいいね……)になったのでま、いいか!かわいかったし!と思ったチョロファンなので許してくれ。案外カムイくんがビンゾーの見守り人っぽいけど(佐智雄楓士雄ラオウのちょいダサ拳合わせ+佐智雄の舌打ち付き に勝手に混ざってたビンゾーくん回収するカムイくんまじ激カワだったね……)孫六ビンゾーで「お前らなんだかんだ言ってニコイチだよなぁ」とかマーシーさんに言われてるような感じだといいな。あ、いやマーシーさんはニコイチとか言わないかも。ラオウに「2人で1つ、みたいだな」って言わせるか?んで完介くんに後ろから「あ!それニコイチってやつっすね!」ってニッコニコで言われてなんかわちゃわちゃしててほしい。……失礼。ない話をしてしまいました。まあ鈴蘭はこんな感じかな。2年で頭1つ飛び抜けてるっていう紹介される完介くんかーわいいなあ、ほんとかよ(疑心の目)(やめなさい)だったし、ラオウラオウで楓士雄の友達宣言に戸惑いながらあの後1人で悶々としてマーシーに相談したのかな〜とか思うとかわいいし。ああ、あとはあの建付けられてたやつガシャーンか。あれは……みんなで「いっせーのーで!」ってやったんか?ラオウだけであれはもう人殺せるよ……とりあえず孫六くんは強制参加で、なんだかんだで倒したんだろうなあ、と、ハイロー特有の空白を勝手に考えるやつが膨らむシーンでしたね。兵隊持たないのも好きです。




鈴蘭編は思い出せる限りでかなりテキトーにつめつめ詰め込んだけど、まあなんせそんなに登場シーンもなかったんでこんなもんですね、いいな〜と思ったのは。

また思い出したら(追記)と分かるように書いていきます。ほんとにレポとかそんな大層なものではなくめちゃくちゃな雑記になっちゃったな……読みにくいかもしれないですが、熱そのままで書いてますのでご了承を……。ではまた、次の編で。



あ、ビンゾーのプロテインどばーの話してない!でもあのシーンはただかわいかったなってだけで自分の中では終わったしご本人様、板垣退助さんがいろいろおっしゃってたのですげえな!と思いました!それだけです!そう!ハイローは役者の方々がそれぞれ解釈深めてくれてるところがめちゃくちゃ好きです!!!!!(言い逃げ)