晴耕雨読

晴耕雨読

忘れてしまうから残す

718

7月18日木曜日。今日は新しい宿直さんが来る日だ。朝からソワソワ、考えながら寝ていたらオーナーからの電話で起きた。ちょっと寝坊。朝ご飯の支度がなかったのと相まって気が抜けていた。

いつも通り掃除をせかせかと済ませ、昼ごはんをのんびりむしゃむしゃと食べ、適当な荷物を持って宿を出る。

手紙を書きたくてカバンの中に詰めたけれど、結局書けず、他のことで手一杯だった。でも好きなカフェに行った。行きたかったカフェで美味しいコーヒーを飲んだ。それだけでよかった。

宿に帰って新しい宿直さんと一緒に夕飯を食べる。私とは違うタイプだな、と受け答えを聞いていて思った。私はおしゃべり上手じゃないなと思った。「人に愛されるタイプ」と褒められた。

褒められた?
ああ、褒められていたのか、わたしは。

人に愛されてきたのかは自分じゃ分からないけれど、それと同時に自分も人を愛してきたから、きっとそうなんだろうなと思った。

愛し愛され、そんな人生。