晴耕雨読

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忘れてしまうから残す

あの西島蓮汰くんがデビューするらしい

SEVENTEENの『舞い落ちる花びら』を聞くとわたしはいつも彼のことを思い出していた。むしろ、その当時はまだSEVENTEENのことを詳しく知らなかったし知ろうともしていなかったわたしにとってもうそれは彼らの曲であり、今でも本家の方のMVを見ると異質なものを見ているような、不思議な気持ちになる。『舞い落ちる花びら』は鎌倉で出会った友人に勧められて熱狂的に観ていたPRODUCE 101 JAPAN シーズン2のポジションバトルの課題曲だった。「夏にも耐えて 小雨に揺れて 誰かのために 死にたいなんて」彼が担当したパートですら今でも思い出せる。だが彼、西島蓮汰はそのサバイバル番組ではデビューできなかった。そしていつの間にか時が経ち2022年6月、TO1という9人組ボーイズグループとして彼はデビューする、らしい。TO1のことはまだよく知らない。



16位だった。多くの人が「西島蓮汰はデビューできるだろう」と思っていただろう、韓国で一時期デビューに向けて練習生として熱心に励んでいたため実力も、ビジュアルも、人間性も、彼にはなにもかも、「きっとデビューできる」そう思わせるものが確かにあった。その印として番組内でも常にデビュー圏内の順位をキープしており、ワンピック、つまり最推しとして応援していた私もほとんど「デビューするだろうな、彼は」という気持ちで応援していた。でも、結果は16位だった。INI(アイエヌアイ)としてデビューできるのは11人。11位まで。続々とデビューできる順位にいるメンバーが呼ばれていく中、彼の名前は最後まで呼ばれなかった。悔しそうに唇を噛み、デビューすることが出来た当初からコンビとしてやってきていたメンバーをつよく抱きしめる姿が今でも思い浮かぶ。彼はPRODUCE 101 JAPAN シーズン2ではデビューできなかった。わたしは唖然としながらも、事実を受け止めるしかなかった。視聴者による投票制度だったから、「どうせデビューできるだろうからって言ってみんな最後の最後は投票しなかったのかもね」と友人は言っていた。そうかもしれなかった。どう思おうと、事実は変わらない。彼は、INIとしてのデビューをそのサバイバル番組では掴むことはできなかった、ただそれだけだった、それだけだったけれど、悔しいとも言えない、なんとも言えないもどかしさがあった。




そんな彼が、ボーイズグループTO1のメンバーとしてデビューするらしい。3人が脱退し、彼と、同じくそのサバ番でこれまた惜しくもデビューできなかった小林大悟くんと、グループのマンネになるらしい子と、計3人が加入して、9人組として。







複雑ではある。ではある、というか、複雑な気持ちしかない。既存のグループに脱退したメンバーと入れ替わりで加入し、新たな体制としてやっていく、というのはどう考えても予想していなかったことだったから。韓国にいるということは風のうわさ、SNSの情報でぼんやり知っていたしその事務所にいることもなんとなく分かっていた、けれど、そうか、既存のグループに、加入、そういう形で、なのか、そんなことってあるのか?いや、あるのか、なんて今でも実感がないとかそういうのではなく、ただただ戸惑っている。TO1のこともちゃんと知らなきゃいけないし、まだほんとうになにも知らない。元々TO1のファンをしている多くの人たちもかなり戸惑っていることは知っているけれど。




中でなにが行われていたか、事務所内でどういう経緯でこうなったのか、こうならざるを得なかったのか、こうする予定だったのか。そんなものはこちら側の人間には分からない。分からないし、今後それが事細かに、そして納得させてもらえる形で明かされることもまあないだろうと思う。K-POPの世界は難しい。難しいし、ひどく苦しく辛く、大変な世界だとは思うし感じている、おこがましながら。ただ分かっているのは、彼がアイドルとして、アーティストとしてのデビューを今の今まで諦めず、きっとコツコツ練習に励み、こうしてグループに加入することに至ったのだろうということ、ただそれだけ。彼はほんとうにアイドルになりたかった。なりたい気持ちを持ち続けて、必死にやってきたから、デビューすることができた。ただそれだけだ。


君へと舞い落ちてくよ 今すぐ会いたい
いつかきっと君が僕の心に "私は花 私は花”
綺麗な花を咲かせると信じているから

SEVENTEEN 『舞い落ちる花びら』より


願うのは、なんだろうか。彼が掴んだデビューを、彼がたどり着いたこの世界を、輝かしいものにして、彼の思う音楽生活ができますように、ということだろうか。健康に、怪我はあまりせず、痩せすぎず、……幸せに、活動できますように、だろうか。でもまずは、キラキラと、彼が思うような形で思う存分表現し、活躍してくれると嬉しい。今まで培ってきたであろう実力で、多くの人を魅了するようなアイドルになってくれたら、とつよく思う。そしていつかは、おめでとうと、早く面と向かって言える日が来るといい。わたしだけでなく多くの人が待っていたからと、伝え、たくさんの人が応援していることを知ってほしい。




youtu.be





西島蓮汰くん、デビューおめでとう。そして、デビューしてくれてありがとう。心の底から貴方の健康と幸せと今後の活躍を、つよくつよく、願っています。センイルチュカヘヨ!最後にわたしの好きな、マシュマロを頬張る貴方を添えて。





はあ〜かわいいね。大悟くんはちょっと痩せたかな?と思ったけど西島くん、貴方は何も変わっていないようで安心しました、勝手に。そのままでいてくれ〜ファイティン!