晴耕雨読

晴耕雨読

忘れてしまうから残す

別に誰に言い訳するでもなくこれまでのK-POP遍歴を振り返るなどする長話

2020年の9月19日に『女が女を応援する理由』というブログを書いている。相変わらず長ったらしいので読んでくれという勧め、ではなく、ただ、わたしのK-POPの始まりがしっかりと書き記されていて自分のことながら律儀だな、と感心してしまったので以下に引用する。


NiziU(ニジュー)にハマり出したのはいったいいつごろだったろうか。テレビでの放送(ちなみに再放送されているものを今見ている)もいつの間にか終わっており、朝の情報番組スッキリで追いかけていたのであろうタイミングと終わっていた頃にわたしは唐突にHuluでNiziUが生まれるまでのオーディション番組に夢中になっていた。なにがきっかけだったかはもうあまり覚えていないが、Instagramの検索欄をよく見ていたらチラホラと流れてきて、それだったら見てやろうじゃないか、というのが始まりだったようにおもう。

(中略)今はNiziUのオーディション番組でもたびたび曲が使われていたITZY(イッジ)を好きになり、通勤までの電車の中や休憩中にもよく聞いている。

2020年9月辺り NiziUを経てITZYに出会う


初めはそう、ITZYだった。K-POPへの扉を開いてくれたのは世間を大いに湧かせてくれたNiziUだと言えるが、わたしがそれを通して初めて好きになったK-POPアイドルは、ITZYだった。今でも視線の片隅にいつもいる、大好きな5人組、ITZY。

当時の自分はITZYのリュジンちゃんが好きだった。今ももちろん好きだが、当時ボブスタイルがガチでスーパー似合っていたリュジンちゃんに惹かれて髪を青に染めたり少し伸ばしてみたりしていた自分をぼんやり画像を思い浮かべながら思い出す。相変わらずインスタのストーリー機能で勝手に布教画像をつくって流して自分ひとりで満足してみたり、曲を聴きながら自分があっという間に強くなれたような気がしていたりしていた。でもそうか、それはもう2年も前の話になるのか。年月が経つのはほんとうに年々歳を負うごとに早くなっていくらしい。わたしは25歳になった。相変わらずまだ、フリーターをしている。




2021年の夏、日プにハマるも推しはデビューできず


2021年の夏頃まで「PRODUCE 101 JAPAN」のシーズン2、通称日プS2を観ていた。そのあたりからもう既に世間はサバイバル番組(サバ番)ブームだったように思う。スッキリなどのニュース番組が毎日のように進捗を取り上げたり、芸能人たちがテレビで「見てます!」と声を上げていたり。しかしNiziUのサバ番を後追いで観ていたわたしだったが、どうにも鎌倉で出会った友人からあれほど熱烈に日プを観るよう勧めを受けていなければ見てはいなかった気が、今でもしている。しかし彼女はしつこかった。それが彼女だった。そのしつこさに負けてなんとか腰を上げたところ、わたしに変わらず流るるオタクの血が騒いだのか、ああ、やはりボーイズグループの方が好きだな、と思い至ったのか、いつの間にかNiziUのサバイバル番組(サバ番と略す)よりも激ハマリし、最終回をリアタイするほどになっていた。面白かった。後半辺りでようやくリアルタイム時に追いつき、デビューできるかどうかを左右させることができる投票制度があったがあまりの実感のなさに何も手をつけない間に、11人組ボーイズグループINI(アイエヌアイ)がこの世に生まれた。わたしの推しはデビューできなかった。11位圏内に入らなければデビューはできない、けれど実力もビジュアルも申し分なくきっとデビューすると多くの人に思われていたであろう推しは、最終順位を16位で終えた。1ヶ月ほど彼のことばかりを考えてる日々を過ごした。サバ番の厳しさを知った夏の始まりのことだった。





職場にBTSのシュガペンがやってきた


夏。「LINEミュージックが[ALEXANDROS]だったんだけどどう思う?」新しく店長希望の女の子が来る、どんな子なんだろう、と職場は少しだけ浮き足立っていた。先にやり取りをいくつかしていたのであろう、前情報を仕入れてきた店長はわたしにそう言った。店長はそもそもLINEミュージックを登録していることに対して良く思っていなかったというか、気持ち的には「よくLINEミュージックなんて登録できるよね、そう思わない?なんのために登録するの?」というような感じだったのかもしれない。嫌なように聞こえるが、店長はそういう人だった。わたしも登録してない方の人間だった、とはいえ特に何も思っていなかったしそういう設定があるなら使ってる人くらいいるだろ、と思っていたため「それだけ好きなんじゃないですかねえ」なんて曖昧な笑いと曖昧な返事をする。彼女はBTSのシュガが好きだった。わたしの人生に初めて入り込んできた、ARMY(BTSのファンの愛称)だった。待受けかケータイカバーにか、彼女の推しであるらしい彼がいて、そこにいる彼がBTSのメンバーであり、ラッパーのSUGAであることをしっかり認識するまでそう遅くはなかったが、別段早くもなかった、なぜならBTSの7人のメンバーを覚えることに案外苦労したからだ。そもそもBTS防弾少年団だとも思っておらず、また、今まで多くの俳優、女優、モデル、を好きになり名前を覚え好きなことを覚え……などしてきた、でもそれは全て日本人だったわたしにとってカタカナはどうにも頭に入りにくかった。それに加えて芸名や愛称までも、と言われるとさらに混乱中の混乱。ううう、と頭を悩ませながらなんとか覚えた末に、わたしはワールドワイドハンサムJINことキムソクジンを推すことに決めた。その頃は確か、爆発的にDYNAMITEが売れ、Butterが発表され、Permission to Danceが世の中に出回る、その間の出来事だったように記憶している。でもそれも長くは続かなかった。もう既にデビューしてから多くの年月を経ている彼らには多くのファンがいる、こんなタイミングで新規ペンになっても、と、そういう気持ちがどうしても消えなかった。




TOMORROW X TOGRTHER、そしてENHYPEN


BTSのこれまでに制作され発表されてきたとても良い、そして膨大な楽曲たちを聴きながら、そのシュガペンの彼女とカラオケで歌い狂いながら、日プS2でデビューしたINIも多少なりとも追いかけていた。ただ、やはり最推しがデビューできなかったことが負い目でINIのメンバーの中に推しをつくることができず、それでもあれだけ熱心に見ていたサバ番からできたグループなもんだから放っておくこともできず。そんな頃、BTS以外にも聞いてみよう、まずは同じ事務所から……と聞いてみたENHYPEN(エナプ)、TOMORROW X TOGETHER(トゥバ)も良いアイドルたちであることを知る。さらに日本人メンバーもいるとのことで完全に浮足立たせてくれたエナプはこれまたINI同様、サバ番から生まれたグループで、結局そのサバ番をも観たことによって愛が深まるなどするのだが、それはもう少しあとの話。しばらくエナプのジェイクやトゥバのボムギュを推して見てみたり、K-POPの他ドル、例えばNCTやstraykids、TWICE……などの有名な曲をSpotifyで聞いてみたり、少しずつアルバムを買ってトレカを集めたみたり。そうしていきながら2021年はだんだんと過ぎていった。なんら迷うことはなかった。大海すぎるK-POPの世界へ足を踏み入れようとしていた年だった。




ENHYPENのカムバを見届け、本格的にENGINEへ


2021年末、ENHYPENが年明けにカムバックすることが発表された。K-POPのアイドル活動は日本のアイドルやロックバンドたちの活動方法とは違い、ある一定期間のみリリースするCDのための広報活動を行い(例えばステージ披露だとかバラエティ番組出演などを行う)、そしてその活動をいざ始めようとすることを「カムバック」という言葉で表す。comeback、カムバック、日本語で「戻ってくる」という意味のそれ。それはもうわたしだけではきっとない、K-POPが好きな人間にとって目がない、魔法の言葉である。1月初め、新曲『Blessed-Cursed』でカムバックしたENHYPENにわたしは本格的にハマった。ENHYPENのファンの愛称であるENGINEになったタイミングだった。そして案の定、エナプが誕生したサバ番『I-LAND』をほぼ1週間かからない間に全て見切ってしまい、まさかジェイクがダンス初心者だったこととかジェイの黒歴史とか、えっ、ソヌはずっとソヌじゃん……凄いね……と思ったこととか、……そうして愛はどんどん深まっていくのだった。(ちなみにそのサバ番を見ていたおかげでそのサバ番ではENHYPENとしてデビューできなかったメンバーがまた別のグルでデビューした、という情報すらも追い、勝手に応援している次第。K-POPの世界はほんとうに広くて良いね……)




K-POPという大海をなんとなく泳いでいた、その先で出会ったSEVENTEEN


2022年春。ENHYPENを追いかけながら、上にも書いたがENHYPENを生んだサバ番ではデビューできなかった、ゴヌくんとチュジミンくんがいるJUSTB、ハンビンさんがいるTEMPEST、なども見つつ、愛でつつ、……と、そうしているこの辺りでわたしはたしかに、もはやK-POPという世界全体を楽しもうとしていた。BTSを聴くならBTSだけ、ENHYPENを聴くならENHYPENだけ、ではなく、遅れてはいるが日本でも放送されている韓国の音楽番組や歌謡祭の数々を見てみたり仕組みを知ってみたり、今流行っているKドルの曲を聞いてみたり、名前を覚えてみたり……。韓国アイドルを推すのが楽しい、ではなく、K-POPのどこまでも広い世界に対する感心、アイドル文化の豊かさ、デビューをしパフォーマンスを行うにあたっての超完璧主義、そういった、海を超えているからだろうか、日本とはまたいっとう違うK-POPのスタイルに面白みを見出しつつあるタイミングだった。そのタイミングで知った、というか、知ろうとして名前を覚えようか、と腰を上げてみたのがセブチこと、SEVENTEENだった。今も思う、あの時のハマり具合の速さは以上だった、と。13人を瞬く間に覚え、楽曲を聞き、自分がこの、もうデビューしてから7年も8年も経っているベテランで、しかもファンダムも既に大きくて、周りにもちょこちょこ好きな人がいる、もう既に大人気、そんなグループの新規になることになんの負い目も糸目もつけない、なんてことがあるのか、と。わたしはあっという間に、これまたあっけなく、SEVENTEENのディノを好きになった。BTSにハマらずしてSEVENTEENにはどんどんどんどん、深いところまでハマっていく。でもそれはちょうど彼らがカムバック、新しい曲をリリースするなどしてくれたからかもしれない、いや、そうであってそうではない別の何かがあるのかもしれなかった。それでも今までいくつものKドルを応援してきた、それとはいくぶんも違った、滾るような、燃えるようなものを感じていた。SEVENTEENは、思っていたよりも何倍も凄かった。



いつかライブを生で見たい、ディノが見たい


SEVENTEEN13人の名前を覚えたのが3月、そして今このブログを書いているのは6月末。約3ヶ月しか経っていないが、未だにSEVENTEENをひたすらに追いかけている日々をこうしてこのようなブログを書くほどには過ごしている。映画も見に行ったし、ソウルコンだな〜なんてことも思っている。カムバックをし新曲をリリースしたのはつい先月末のことで、もちろんアルバムも発売日に届くように購入した。初めてだった、そうしてアルバムを予約して、音楽番組で1位をとってくれたら嬉しいことは無いよな、なんて思うなどするのは。しかもトレカを集めたい欲なんかもムクムク湧いてきてしまって、これは次からは買いすぎ注意、推しが出なくたって我慢しなければ、と自分を厳しく律しようとしているところだ。怖い。異常なハマり様が逆に自分でもめちゃくちゃ怖い。ディノちゃんは可愛いし、でも他のメンバー、エスクプスさんとかスングァンさんとか、……全員可愛くてカッコイイし、もちろん今までも好きじゃないメンバーなんていなかったけれど、13人全員好きになるとは到底思っていなかった。そう、13人全員のことが好きなのだ。逆に考えれば13ものアイドルたちを愛でることができる、そりゃ沼にもハマッてしまうし探究心なんかも擽られるわな、と勝手に自己解決している。わたしは好きなアイドルに関して色々調べたり全てを知ろうとする探究型タイプなので。ライブもいつか、生で観てみたいという気持ちも確かにある。あまり、なんというか、アイドルのライブに行ってペンラを振り回してファンサをもらって……なんて経験は別にしなくても……いいかな……ロックバンドのライブでめちゃくちゃはしゃいだりするのは今でもたまに行きたくなるし今度行くけど……なんて思っていたので成長というか進歩(?)に自分でも驚いている。そういうことである。









以上が、少し雑なところもあり端折って詳しいことは書かなかった部分ももちろんあるが、わたしのK-POP遍歴というか、もはやSEVENTEENにどうやってたどり着いたかの軌跡、みたいなものです。本当はもっと書きたいことはあるけれどそれはツイッタにでも書けるので毎日書くとして(毎日?)。


今ももちろんSEVENTEENだけじゃなく様々なKドルを聴きながら、K-POPの世界を吟味しながら、さらには韓国文化、フェミニズム系統の話、なんかも少しずつ勉強しながら、楽しんでいる日々を過ごしています。K-POP、ほんとに楽しい。たまに難しいけど。



「前田は熱しやすく冷めやすいよな」なんて話をして、「確かに……」と改めて思うなどもしているのでこの熱が一体どこまで続くのか、自分でも見ものだな〜とは思ってはいる。ね、怖いよね、ちょっと前までは邦ロック、その前は俳優、その前はモデル、その前はうんぬんかんぬん…。まあそういうこともある。わたしはそういう人間なので。でも良かった〜このまとめブログをいつかは書きたいと思ってたから。ちょっと文章が荒いのは荒いのだけれど、自分用の記録として失礼させていただき、ここまで読んでいただいた誰か様、ありがとうございました。K-POPおともだち増えるといいな…なんて密かに思っているので良ければおともだちになってくれると嬉しいです、もしくはK-POPに興味があるおともだちもほしいです(強欲〜!)こんなところでしか言えない小心者ですが、K-POPが好きです。辛いものは苦手です。韓国語は少しなら読めます。よろしくお願いしますイムニダ!!




最後に、推しのディノ氏を添えて。いつか会えたらいいなあ、とぼんやり思っています。年下なんだよなあ……今でもほんと、何回でもこれは言いたいんだけどSEVENTEENミリしら時、本気でみんなおじさん(つまりは年上)ばっかりだって思ってたんだよな、なんでだろうな……。3人も年下いるんだよな……怖いな……ふう。