晴耕雨読

晴耕雨読

忘れてしまうから残す

0930

もうあと3ヶ月もすれば凍えるような風の吹く冬が来て、いそいそと何十枚とある年賀状に腰を上げ、そうこうしているうちにはもう2020年を終えてしまうらしい。2019年から2020年に変わった時のことはまるで昨日一昨日のことのような気がしているのにな、とおもう。しかしいつの間にか風の心地良さは秋特有の涼やかで穏やかなものとなっているし、たしかにもう腕を半分以上出したまま肌寒い朝を迎えるのはとうてい無理な話ではあるのだ。今年も相変わらず色々あった。年々時間が過ぎていくのはやはり、そして確実に早くなりつつある。



本が好き、読書が趣味、書店に行くことが多い、と周りには言っているものの、去年も一昨年もそうなのだが、実はわたしが1年間に読む本の量はけっして多くはなかったりする。いわゆる読書家だという人は年に100冊を余裕で読んでいたりするであろうところ、わたしの場合はそんなものには到底及ばない。読めて30冊、少なくて15冊程度。1年間のうち、ひと月に2冊、3冊読んでいれば恥ずかしい話、自分的にはいい方なのだ。ちなみに9月はもう終わるが1冊しか読み切っていないし、おそらく8月も1冊2冊読み切っただけかとおもわれる。でも、本が好きなのだ。読書家かというと自分では恥ずかしくて言い切ることはできないが、音楽で言うところの『ライブにたくさん行く訳ではない(もしくはほとんど行かない)タイプ』と同じような感覚だと思ってもらえれば分かりやすいのかもしれない。知識はあって、好きなものに対する情熱とか気持ちもちゃんとあるけど、目に見える形ではそれを(時間やお金、様々な事情によって)表わせないタイプ。わたしの場合はTwitterInstagramで毎日面白そうな本のチェックはしているものの、やはり財布がかなしいかな追いついてくれなかったり、そもそもそんなに毎日まとまった読書の時間をとるタイプでもない。毎日どこへでも本を持ち歩いて、気が向いたら必ずどこでも本が読めるようにしているだけで。……だけで、と書いたが、たぶんそんなに本が好きじゃない人はそもそも『どこでもいつでも思い立った時に読めるように』と本一冊を持ち歩くことは無いのかもしれないな。わたしの場合、読み切ってしまったら心許なくなってしまってだいたい適当な文庫本かなにかを買ってしまったりもする。そしてそういう時の衝動買いは決まって当たりだったりするのだ、どうもおもしろいことに。





10月が始まる。今月は、というか先月先々月あたりからも意識するようにはしているのだけれど、仕事における【数字】をしっかり見て労働に励みたいとおもう。もっと明確に言うと、【売上を伸ばす】【目標達成させる】なのだけれど、10月はそれをより意識下においてなんとか踏ん張りたい。川上未映子『すべて真夜中の恋人たち』でも書いてあった。仕事に対する姿勢は自分を映し出す鏡なのだと。他人は言いくるめることができるし欺くこともできる、結果は変わることもあるし運だってある、でも仕事に対しては自分は嘘をつけない、仕事ぶりを見れば信頼できるかできないかが一目で分かる、と。わたしも仕事に対しては、精一杯真面目で、一生懸命でありたいとおもっている。10月もがんばろうね。死なない程度に、秋らしく穏やかにね。